格安でシール作成をするにあたり、印刷で使用する紙の品質を確認することは欠かせません。
ユポ紙は耐水性が強く破れにくいので、水廻りでも使用しやすい素材です。質感はマット調なので、低い光沢でしっとりとした手触りが特徴です。
ミラーコート紙の場合、表面の光沢と艶を味わえることが魅力と言えるでしょう。印刷部分がインキを紙に貼っている状態であり、紙に染み込まずに綺麗な見た目を確認できます。ただし、長期間使用すると質感が損なわれやすいです。
上質紙をベースとしたうえで、グロスを塗っているアート紙もあります。表面をコーティングしている品質で、写真のような階調したものを印刷する場合は適しています。落ち着いた印象なので、商品や店名を表現したシール作成に最適です。
業者が使用する印刷機
シール作成にあたり、業者によって印刷する機器を使い分けをしているケースがあります。
版代が掛からないデジタルオフセット印刷機を使用している場合、トナーでの印刷を行っており、液体タイプを使用しています。版を使用しないで印刷をするので、絵柄の高い表現力を表すことができます。小部数短納期ができる点も大きなメリットです。その分、格安かつ高品質で高精細なシール作成が可能です。表面が凹凸している紙であっても対応できるので、印刷のバリエーションが豊富にあります。シール作成は通常CMYKインクが使われ、デジタルオフセット印刷機なら、そのうえ白や透明も使用できます。しかし、耐候性が低いため一年程度しか品質の良さが保てない点が欠点となります。
大ロットで印刷する場合
シール作成を業者に依頼する際、大ロットで依頼するケースがあります。オフセット印刷の場合は、版が作れるので、たとえ万単位のような大ロットでも対応できるノウハウがあります。
オフセット印刷の方法は、平らなアルミ板から薬剤を塗っていきます。水と油が反発する作用を用いて、インクがついたりつかなかった部分を作り出す中で、絵柄を表していく仕組みです。写真など細かい絵柄の印刷に向いています。
オンデマンド印刷は、細かな絵柄やグラデーションを必要とする階調表現を表しにくいという側面もあります。チケットの通し番号のような一枚ごとに情報変化が必要な可変印刷ができるのです。格安で一つの種類を100枚のシール作成したものを印刷するより、100種類を1枚印刷する場合に向いています。